美容クリームを作る時に乳化させる成分が30代女性のお肌に悪いって本当?
美容クリームに使われている乳化剤は30代女性のお肌に悪い?
乾燥を防ぎ、保湿効果を高めたり、アンチエイジング効果があったりとスキンケアには欠かせない美容クリームですが、内容物は安全なのかと疑問を持つ人もいると思います。
特に美容クリームは水分と油分によってできています。水分と油分は混ざることができません。そこで水や油を均一化して混合するための成分を入れてなければなりません。
これが乳化剤です。基本的に乳化剤を使わないと、水と油は安定して混じり合うことはできません。乳化剤は、化粧品だけでなく加工食品や洗剤など日常生活の中で使用しているものの多くに使われています。
30代女性の美容クリームに使われている界面活性剤はどんな成分?
化粧品やシャンプーなどに使われている乳化剤には界面活性剤と呼ばれています。乳化剤=界面活性剤という認識で問題ありません。乳化剤を入れることで、肌ざわりを滑らかにしたり、泡立ちを良くしたりします。ピュア石けんで髪を洗うときしむけれど、シャンプーで洗うとしっとりさらさらになるのは、界面活性剤のおかげです。
さて、この乳化剤が危険だと言われるようになったのは、タンパク質を溶かす力があり、肌バリアを壊して角質層に浸透し、水分を逃してしまうからだと言われています。
食器洗いをしていて手が荒れるのは食器洗剤に界面活性剤の配合量が多く含まれているからです。厳密には、界面活性剤と水分にさらされている時間も長いためですが。
この乳化(界面活性剤)=肌荒れ=悪いものという公式が一人歩きをしているのです。しかし日常生活を送る以上、避けては通れない成分にも関わらず、過剰反応な風潮にも感じます。
しかし美肌になりたい人にとって、無視もできません。特に30代女性のバリア機能が落ちて、乳液からクリームに乗り換えたのに、肌に悪いものが配合されていると聞くとしり込みしてしまいそうです。
ですが、美容クリームを作るには乳化剤は必要です。問題なのは肌に強い乳化剤かそうでないかの見極めです。
美容クリームに配合されている界面活性剤は、天然だから安心だという認識は短絡的
よく言われるのは天然由来は安全で石油系は危険という見分け方です。それは少し短絡的です。まず天然系と呼ばれるものも、細かく言えば天然系と天然系合成活性剤とに分けられるからです。
またラルリル酸とついた界面活性は石油系合成界面活性剤と言われていますが、主原料はヤシ油で作られています。元をたどると曖昧なので、決めつけるのは早計だと思います。
では何が悪くないの?ということですが、私なりにしている判別方法は、「○○硫酸」と「スルホン○○」から始まる成分が入っているものは、できるだけ避けるようにしています。ラウレス硫酸はよくシャンプーで見かける成分ですね。
危険と言われる界面活性剤は、洗浄目的のクレンジング料や洗顔料によく使われている印象です。保湿や補う美容クリームについては、クリーム内の成分を乳化させることが目的なので、配分も少ないので、神経質になる必要はないかと思います。